記念日を一緒に過ごしたい派・気にしない派16

【【BL】隣りの2人がイチャついている 目次と各話紹介はコチラ】





  語尾が掠れた。

 

 熱い塊を圧し当てられ、有夏は息を詰まらせる。

 

 小刻みに振動を加えるように亀頭が侵入を図る。

 

「ちょっ、いくせっ……やっぱベッド……」

 

 片足を高くあげられ、背中は壁に押し付けられ。

 

 かろうじて立っているものの、幾ヶ瀬のモノから液が溢れて、入り口に擦り付けられるたびに足は震える。

 

「俺につかまって」

 

 ゆっくりと内部へ入って来る圧を感じながら、有夏は言われるがままに幾ヶ瀬にしがみついた。

 

「うぁ……へんなとこ、あたって……」

 

 不自然な体勢での挿入だから、普段とは受ける刺激が違うのか。

 

 しがみつく手がブルブル震える。

 

「いくせぇぇ……」

 

「ん、有夏可愛い……」

 

 先走り液をとくとく溢れさせながら、幾ヶ瀬のモノは有夏の内壁をこじ開けて奥へと到達する。

 

「んんっ、いきなり……いれたら、イヤだってば。いくせっ」

 

 僅かに視線を下へ転じれば、押し広げられて赤くなった入口が、太い肉棒を呑み込みきゅうきゅう締め付けている光景が見える。

 

 一瞬、その様を見てしまい、有夏は慌てて目を逸らせた。





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