焦らしたあげく禁断のアブロマンス、なんてプレイを1

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「有夏……」

 幾ヶ瀬の囁きに、有夏が唇を動かした。

 微かに漏れる声は吐息と喘ぎのみ。

 真っ赤に染まった耳朶に、幾ヶ瀬は顔を寄せる。

 舌先で耳裏をなぞると、白い背中がピクリと硬直した。

「有夏、そんなに締めたら俺……動かせないよ?」

「うぅ……ん、ヤだっ。ちゃんと……しろ」

「うん? ちゃんとしろって何? どうして欲しいの? 言って」

「くっ、分かってんだろ……うあっ」

「分かんないなぁ。こんなとこに指挿れられて、他にどうしてほしいの?」

「あぁ……んっ! もっと……して」

 意地悪な口調にものの見事に感じさせられてしまったか、有夏の眼に涙が溢れる。








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