こわい☆みかん(13)【完】

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 「……にしたってコレ、エグい機械だよな」


 凄まじい回転をみせるフードプロセッサーの中で、みかんの皮はもはや形をとどめていない。

 あっというまに粉末状になってしまった。


 頬を上気させて粉末みかんを茶碗に移した幾ヶ瀬。

「はぁ……何だこれ。凄まじい達成感だ」と小さく呟いた。


「俺、明日早起きしてスーパー行ってくる! 今度は五キロ買ってくるよ。もっとみかんを食べるんだ。もっと皮を砕くんだ!」



 夜の夜中にそう宣言した幾ヶ瀬だが、翌朝ぼんやりとした表情で粉砕みかんを眺めることになる。


「……夕べのことあんまり覚えてないんだ。頭の中にみかん色の霧がかかったみたいで……」


 とりあえずこたつに座り、朝食代わりのみかんを食べるのだった。


「美味しい。なんで手の平がこんなにオレンジ色になってるのかなぁ」


 ベッドを占領してぐぅぐぅ寝こけている有夏がうなされる気配。


「うーん、こわいみかん……」


「こわい☆みかん」完
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