【【BL】隣りの2人がイチャついている 目次と各話紹介はコチラ】
「はぁー、ヤレヤレ。寝っ転がると楽だー」
身も蓋もないセリフを吐きながらも、膝枕で甘える有夏。
なんて可愛いんだろうと幾ヶ瀬は唇を寄せる。
しかしその鼻先に、有夏の手の平がスッと差し出された。
「あ、ムリ」
「えっ?」
みかんがまだ口の中に残っているのか、モゴモゴと口を動かす有夏の顔を、幾ヶ瀬はしばし見つめる。
「もごもご。お腹いっぱいだし。みかん食べてるから。そういうの、ムリ」
「あの……俺、明日休みなんですけど。驚異の2連休なんですけど……」
「いやいやいや。だってみかん食べなきゃ。今の有夏の口はみかん食べるためにあるから」
真顔の有夏。
「怖っ」
さきほどの怪談よりもずっと薄ら寒いものを感じたか、幾ヶ瀬がじりじりと身を引いた。
ゴンッと派手な音をさせて有夏の頭が床に落ちる。
「みかっ」
コイツ……「痛っ」って言うところを「みかっ」って言った。
「こわい☆みかん7」につづく
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