こわい☆みかん(7)

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 「お、俺まだ用事が残ってたんだった。ははっ」


 机の上に散乱したみかんの皮をそそくさと集めてキッチンへ向かう幾ヶ瀬。


「あ、有夏がおかしくなった。みかんに憑りつかれた……」


 どうしよう。いっそこんなもの捨ててしまうかと、幾ヶ瀬はキッチンに置いたみかん箱を見下ろす。

 ダメだ、捨てられるわけがない。

 三キロ1,298円もしたんだ。

 捨ててたまるか!


 そう思いながら、ツヤツヤ輝くオレンジ色の皮を眺めるうちに、幾ヶ瀬の頭の中に美しい音楽が流れてきた。


「みーかみーかみーかん♪ あまくておいしいみーかーんー♪」


 なんだかフワフワと気持ちいい。


「い、幾ヶ瀬……?」


「こわい☆みかん8」につづく
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