【【BL】隣りの2人がイチャついている 目次と各話紹介はコチラ】
「う、うん……」
あれ、なんかボンヤリしてきたなと幾ヶ瀬は次の言葉を言い淀む。
学校がどうとか、……有夏の姉がそんな話をしていたっけ。
でも、上着の裾を握り締めてこっちの顔をじっと見つめる有夏の、その瞳が揺らぐ様まで可愛くて、そんなことどうでもよくなってきた。
「有夏、可愛い……」
乳首に舌を這わすと、思いきり吸い付いた。
両頬がへこみ、はしたない音を立てるくらい強く。
「うぅ……っ、いくせっ?」
乱暴だったかもしれない。
有夏の悲鳴とも嬌声ともとれぬ声を耳に、もう片方の胸に指を這わす。
突起をつまむと、有夏の腰がビクリと震えた。
「いくせっ……それだめ……」
べそをかいたように、声が何だか情けない。
「何? これだけでイッたの?」
「ちがうよ……」
そういうわけではないことは、ジャージ下の膨らみを見れば分かる。
「パンツきもちわるい。ぬぎたい……」
先走りで汚れたのだろう。
胸から手を放してやるが、有夏は裾をまくったままの姿勢でじっとしている。
ヤりたがるくせに行為の際、有夏は完全に受け身だ。されるがままになっている。
「うふっ、しょうがないな」
「春の嵐19」につづく
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