【【BL】隣りの2人がイチャついている 目次と各話紹介はコチラ】
ひでぇ、と有夏が呟く。
「生ごみはないから全然マシな方だって、幾ヶ瀬言ってたのに……」
「いや、それは言葉の綾ってやつで……。いや、待って。全然マシなんて言った覚えはないけどなぁ! だって有夏、あの汚部屋! あの惨状!」
「そこまで言うとは……」
「ごめ……」
俯く有夏の頬に手を差し伸べかけて、幾ヶ瀬は「ハッ!」と息をのんだ。
危ない危ない、無条件に謝りそうになったと小さく呟く。
「違うし! 何で俺が悪いみたいになってんの? おかしいよね? 今しなきゃいけないのは掃除だよね? 誰の部屋の掃除なの? 有夏の部屋だよね? それに有夏、俯いて泣いてんのかと思ったら、マンガ読んでるだけだよね!」
「ごめんー」
たたみかけられ、調子に乗っていた有夏もしょんぼりとうなだれる。
しかし、膝には乗ったままだ。一向に立ち上がる様子はない。
「幾ヶ瀬、怒んなって……」
「ごめん……怒ってないし」
《PR》
【春の嵐1はコチラ】
【春の嵐2はコチラ】
【春の嵐3はコチラ】
【春の嵐4はコチラ】
【春の嵐5はコチラ】
【春の嵐6はコチラ】
【春の嵐7はコチラ】
【春の嵐8はコチラ】
【春の嵐9はコチラ】
【春の嵐22はコチラ】【完】
0 件のコメント:
コメントを投稿