春の嵐(7)

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 ジャージの布越しに前のあたりを撫でると、有夏が微かに呻いた。

 布越しに擦られて少し痛みを感じたか、腰をよじる。


「いくせ、なか」


「え? 何か言った?」


「だから、なか……」


「ん?」


「だから!」


 顔を押し付けたまま、少々苛立たし気な口調で有夏が囁く。


「ちょくせつさわれ」


「んん?」


 ちょくせつさわれ──直接触れってことか?


「いいの? お姉さんは? 掃除はしないの?」


 わざと意地悪を言うと、有夏は顔をしかめてこちらを見上げた。


「1回いれるだけでいいから! すぐイクから!」


「う、うぅん……。ムードってやつも大事にしてよね?」


「春の嵐8」につづく

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