幾ヶ瀬Present's愛と笑いの怨念チャンネル18

  【【BL】隣りの2人がイチャついている 目次と各話紹介はコチラ】


 深夜の学校。玄関前。

 死にかけのヘンタイメガネと取り残され、アタシはパニくった。

 

「ど、どうしたら……」

 

 放っておくわけにはいかない。

 それはさすがにマズイ。人として。

 

 ノゾキで捕まるのもイタいが、死体遺棄(いや、まだ死体にはなってないんだが)は、ガチモンの犯罪だ。

 アタシが巻き込まれただけの被害者なのは確実だが、その言い訳が果たして法廷で通用するものか……。

 

 いや、待って?

 ノゾキで捕まるより、死体遺棄のほうがダメージ少なくないか?

 なんていうか、精神的なダメージってやつが。

 

「グゥーッ、グゥーッ」

「はっ!」

 

 ひときわ大きなイビキ。

 アタシは我に返った。

 

 ダメだ。ノゾキでも死体遺棄でも、どっちに転んでもアタシの未来は「法廷の被告人」だ。

 ならば、この場で幾ヶ瀬の死体を何とかするまでだ。

 何故なら、死体が誰にも見つからなかったら、少なくとも「死体遺棄」事件は成立しない。

 

「フッ、この学校の怪談が『八不思議』になってしまうな」

 

 なんてニヒルに呟きながら、メガネの肩を抱えたときだ。





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