【【BL】隣りの2人がイチャついている 目次と各話紹介はコチラ】
「てんちょ……いつ死ぬのか……あいつ……」
虚ろに店長を呪う言葉を発していやがる。
さすがにカワイソウに思ったアタシは、ピチピチ女子のパワーで癒してやろうと、きゅるんとヤツを見上げてやった。
「あのぅ、たけのこの里、食べますかぁ?」
「ウザッ。キモッ」
小さな声はしっかり聞こえた。
チクショウ。分かっちゃいたけど、あらためて傷つくな。直球じゃねぇか。
まぁ、しょうがねぇか。アタシの目も血走ってるもんな。
ヘンタイメガネ、金に汚い性格だからアタシが差し出した「たけのこの里」だけはしっかり奪って自室に向かう。
転べばいいんだ、骨折しやがれと背中に向けて念を放っていたら、ヤツめ、突然立ち止まった。
ヤバイ、心の声が漏れていたか?
「い、いえ、スミマセン。骨折は大袈裟です。ウソです」
幾ヶ瀬のヤツ、プルプルと肩を震わせているじゃないか。
ああ、面倒臭ぇヤツだなぁ。
しょうがない。たけのこの里をもう3つやって、機嫌を直してもらうとするか──なんて考えたアタシの前で、奴は突然「ウォォーー!」と叫んだ。
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