夏だから…怖い話(6)




「うっせぇな、幾ヶ瀬がジャマするからだろが」

「違う違う! 俺じゃないって。そんな話しといて堂々としてるのが怖いわ! むしろその方が怖いわ!」

 一頻り叫んで、肩で息をつく。
 涼をとるどころか、全力でツッコんでしまって汗だくだ。
 喉も痛い。

 諦めた幾ヶ瀬は、自分で冷蔵庫からお茶を出してきた。

 有夏にコップを2つ渡し、お茶ポットから注ぎ入れる。

 そのうちの1つを手に取ると、幾ヶ瀬は一気に飲み干した。

「焼き鳥2つくださいって言ってて、有夏も欲しくなったけど、有夏はジャンプ買いに行ってたんだけど、焼き鳥食べながらジュース飲みながらジャンプ読んだら最高じゃねとか思って……」

「待って待って! まだ続くか、それ!」



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