『閲覧履歴に基づくおすすめ商品』は人物の内面を完全に晒す7

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「痛ったいわ、もう!」


「ごめん、何か焦っちゃった。疲れてるからかな。性欲が止まらないよ」


「……シレッと何てこと言うんだよ。信じられんわ」


 赤くなっちゃったねと言って、幾ヶ瀬は有夏の後孔を指で撫でる。


「ごめんね、ちゃんと舐めてあげる。それから指でゆっくり広げてあげるから。ね」


「その……さ」


 有夏が口ごもった。珍しく言いにくそうだ。


「そ、ゆ、の使えば? その、ろ……しょん、とか?」


「ろ、しょ? ローション? どしたの、急に」


 有夏が身を起こす。


「あのさ……」


 やはりちょっと言いにくそうだ。


 デリカシーというものを持ち合わせていない彼が、この態度は珍しい。


「アマゾンのおすすめに、そういうのばっか並んでたんだよ。お前、何見てんだよ」


「ああ……」


 激務だと店長を呪いつつも、昨日は休みであった幾ヶ瀬は1日中パソコンに向かっていた。


「ゲームでもしてるのかと思ってたら、そういうページを漁って……」


 憐れむような複雑な目つきで幾ヶ瀬を見やり、有夏は膝まで下ろされた下着をさりげない動きで引っ張りあげた。

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