『閲覧履歴に基づくおすすめ商品』は人物の内面を完全に晒す12

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「いくせっ?」


 この状況で、結構必死な大声だったろう。咎めるように有夏が叫んだ。


 何か卑猥なことを言わそうとしている、この男は──そんな危機感と、羞恥にナカはキュンと感じて締まって。


「指と、何? ね、有夏……言ってよ」


「……ヤだ!」


 しばらくの無言。ベッドの軋みと粘膜の擦れる音、それから激しい呼吸音だけが聞こえる。


「じゃあ俺が当ててあげる」


「んっ?」


 不意に幾ヶ瀬が指を抜いた。


「なんで……?」


 物足りないというように孔がヒクヒク震えているのを見下ろし、幾ヶ瀬はそこに舌を這わせた。


 熱の塊のようなそれがゆっくりと挿し込まれ、唾液がしとどに流れ落ちる。


「ああぁ……っっ」


 喘ぐ声は途切れ、震えて。


 たまらず溢れ出る精液がシーツにじわりと染みをつくる。


「いくせぇぇ……、おもちゃ、とか……ヤだぁ。いくせのじゃなきゃ……ぜったい……」


 舌が抜かれ、幾ヶ瀬が何か言った。

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