【【BL】隣りの2人がイチャついている 目次と各話紹介はコチラ】
腹がいっぱいになって、そろそろおねむといったところか。半眼を閉じて生返事を繰り返す有夏。
その前で拳を固め、そう、幾ヶ瀬は宣言したのだ。
「霊は生命力に弱いらしいんだ。つまり、エッチなことを考えていると霊は寄ってこないんだ!」
「はぁ……」
「聞いてる!?」
叫ぶような問いかけに、有夏の目が薄く開く。
「聞いてる。ビックリした。幾ヶ瀬ってホンモノのバカなのかと思って」
「ホンモ……バッ……!?」
コイツにだけは言われたくないと思ったか、幾ヶ瀬のこめかみが一瞬ひくついた。
でも、負けない──なんて呟くや否や。
ふわり。
有夏を抱きしめた。
細い腰をそろりと撫でる。
小さく息を吐いたろうか。
幾ヶ瀬の肩に、頭を凭せかける有夏。
「……幾ヶ瀬、今なに考えてる?」
「れ……オ、オバケいなくなったかな、って」
「霊がいなくなったかどうかは……オマエだーーー!!」
「ぎゃああああっっっ!!」
「ダメじゃん!」と、軽やかな笑い声。
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【冬だけど…リアル怖い話12はコチラ】【完】
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