中世ヨーロッパの男娼館での営みを妄想シテみる8






 13世紀イタリアの男娼の服装ってどんななのかな──脱がしにかかりながら、そんな事をぽつりと呟く。

「下も脱がすよ。おしり浮かせて」

「ん……」

 これまた色気に欠ける部屋着の短パンを、下着と共にずり下ろした。

「幾ヶ瀬……?」

 全部脱がせて、でもまだ触れない。

 視線を感じて赤く染まる有夏の肌。

 少しでも触ろうものなら、薄桃色の乳首はたちまち固くなると分かっている。

 でも、まだ触れない。

「アリカ、足広げてごらん」

「はぁ?」

 窓から差し込む夕焼けの赤の中、自分一人だけ裸にされて凝視される恥辱と興奮。

 しかも相手は妙な妄想に溺れてしまっている。

 有夏の乳首がぷっくりと尖った。

「ベッドに座って。俺の前で足を広げて、アリカ」

「ヤ……だよ」

 身を縮めた有夏の肩をイクセが抱き寄せた。

 股の付け根に両手を添えて強引に割り開く。

「ヤめ……ろっ、んんっ」

 白濁液が幾ヶ瀬の眼鏡を汚す。

「早いよ、有夏」

「ごめ……だって、幾ヶ瀬が変態すぎ……から」

 先をトロトロに濡らしながら、それでも有夏のソレはまだ力を失ってはいない。

 それを確認して、幾ヶ瀬は視界が遮られた眼鏡を外した。

「逆に少し落ち着いたんじゃない? アリカ、ほら続き。さっきの感じ、良かったよ」

「なんで有夏、こんなことやらされて……」

 不平めいた呟きを、幾ヶ瀬は聞こえないふりをした。

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