【【BL】隣りの2人がイチャついている 目次と各話紹介はコチラ】
「だ、だから、ごめ……。有夏? 有夏、落ち着いて」
幾ヶ瀬の言葉も途切れがちだ。
ごめんという声が急に裏返ったものだから、有夏は顔をしかめた。
ようやくその目に怪訝そうな、戸惑いの色が浮かぶ。
幾ヶ瀬の膝に乗って向かい合わせに座ったまま、有夏は表情を曇らせていた。
その腰にようやく腕を回してから、幾ヶ瀬は口元を歪める。
笑いを堪えている顔だと有夏はまだ気付かない。
「だ、だからごめんってば。ちょっと試しに言ってみたら、有夏どうするかなって思ってて……」
「なにが……?」
「ごめんって。てへぺろ」
今日はエイプリルフールだよンと、幾ヶ瀬は舌をペロリと出した。
瞬間。
幾ヶ瀬は頬を張られた。
「イダァッッ!?」
ガチの平手打ちに悲鳴が迸る。
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【おやくそく8はコチラ】【完】
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