下ネタ☆パーティー7

【【BL】隣りの2人がイチャついている 目次と各話紹介はコチラ】



  脛を押さえ、やけにゆっくりとうずくまる幾ヶ瀬。

 有夏の踵が、カンと鐘を打つように幾ヶ瀬の足を蹴ったのだ。

 いわゆる弁慶の泣きどころという場所である。


「うぅぅ、痛い……」


 涙目になりながら、しかし幾ヶ瀬は執念のように「キノコキノコ」と繰り返した。


「ふ、ふふっ……有夏のキノコ。上手にしゃぶれたら、何かが出てきて味変だってできるしね」


「味変って……有夏のアレはタレかよ」


 下品なこと極まりない。

 何とも言えない呆れ顔で、有夏がベッドの上の男を見上げた。


「ん? 俺のキノコのことかな?」


「うるさいな」


 再びゲーム機を手に取る。


「有夏はな、今日はな、祠を攻略してな……」


 受け流しているつもりであろうが、有夏の耳たぶが赤い。






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