【【BL】隣りの2人がイチャついている 目次と各話紹介はコチラ】
脛を押さえ、やけにゆっくりとうずくまる幾ヶ瀬。
有夏の踵が、カンと鐘を打つように幾ヶ瀬の足を蹴ったのだ。
いわゆる弁慶の泣きどころという場所である。
「うぅぅ、痛い……」
涙目になりながら、しかし幾ヶ瀬は執念のように「キノコキノコ」と繰り返した。
「ふ、ふふっ……有夏のキノコ。上手にしゃぶれたら、何かが出てきて味変だってできるしね」
「味変って……有夏のアレはタレかよ」
下品なこと極まりない。
何とも言えない呆れ顔で、有夏がベッドの上の男を見上げた。
「ん? 俺のキノコのことかな?」
「うるさいな」
再びゲーム機を手に取る。
「有夏はな、今日はな、祠を攻略してな……」
受け流しているつもりであろうが、有夏の耳たぶが赤い。
【下ネタ☆パーティー8はコチラ】【完】
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