いいところ4

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 幾ヶ瀬の唇が歪み、人差し指が内へ潜りこむ。


「ひゃあ! ふぁぁ……」


 指を動かすたびに淫らな声が漏れる。


「有夏、きもちよさそ……」


「うる……うっ、さぁ……っ」


 うるさいの一言すら言えないくらい感じているのか。


 幾ヶ瀬の指の動きにあわせて腰をくねらせ乱れていた。


 幾ヶ瀬の右手が有夏の手首を放し、ふにゃりと柔らかい唇をなぞる。


「有夏……ねぇ、気持ちいい? セックスするの、久しぶりじゃない?」


「そうでもねぇだろ……んっ、んっ……」


「だってソウルハッカーズ2だっけ? ゲームが出てから、有夏ったらそっちに夢中で俺のことなんかほったらかしじゃない……」


「じゃな、くて! いくせが、いそがしいって……」


 そうだっけと幾ヶ瀬が笑う。


 唇をなぞる動きが不意に止まる。


「寂しかった?」


「…………うんっ」


 ナカの指がいいところを弄い始めたのだろう、有夏の瞳がじわりと潤む。


 早くも余裕を失い、コクコク頷いている。


「有夏、キスしたい。していい?」

「いいところ5」につづく



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