いいところ3

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 「……ちがぁう! さっきまで…節電のはなし、ばっか……してたのに、急に変わり、すぎ……っ」


「そうだっけ?」


 足から右手を離し、幾ヶ瀬は今度は有夏の手首をつかむ。


 指を突っ込まれて力など入るわけもなく、隠していた顔は簡単に露になった。


 街灯の灯かりが届くだけの室内でも、その耳が真っ赤に染まっているのは分かった。


「有夏、かわいい……」


「うるさ……」


 有夏が口を開きかける。


 どうせまた意地を張って「うるさい」とか「一人で節電してろ」とか、可愛くないことを言うつもりなのだろうと、幾ヶ瀬は左手に力を込めた。


「あぁ……んっ」


 不自然な格好でベッドに座っていたものの、体勢を維持できなくなったか。


 中指を根元まで挿し込まれ、有夏の尻がズルズル滑り落ちてくる。


 とっさに自身の両手で身を支えたものの、両足を開かされた格好で気持ちいいところを弄られて。

 可哀想に。手は小刻みに震えていた。


「いくせっ、そこっ……んあっ」


 有夏の喘ぎが高くなるにつれ、ナカの指の動きが激しくなっていく。


 中指で内壁を擦りながら、人差し指と親指が入口をさする。


「んっ、いくせぇ……」


 ねだるような甘さが、声ににじみ出た。

「いいところ4」につづく



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