いいところ2

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  膝をくすぐる吐息に、有夏は両足をじたばた動かした。


「顔、見せてよ。有夏……」


 囁く声には笑いが混ざる。


 こんな格好をしておきながら、なぜ今更顔を隠すのかと。


 有夏は腕を硬直させたまま、ふるふると首を振ってみせた。


「ヤだ。これは……このカッコはさすがにハズかしい」


「そう? 恥ずかしい?」


 膝裏に差し込んだままの手を、幾ヶ瀬は上に持ち上げてみせた。


「全部見えるね。エロいよ、有夏」


「エ、ロいのはお前だ……っ」


 低く笑って、幾ヶ瀬は有夏の片足をさらに持ち上げて己の肩に乗せた。


 自由になった左手。まずは中指の腹でヒクヒク動く後孔をそっとなぞる。


 全身にキュッと力を込めて、有夏は小さく声をあげた。


 前から溢れた液が肉棒を伝って流れ落ちる。


 まるで挿れてほしくてココが泣いているみたいだと、幾ヶ瀬の中指は孔の入口をつつく。


 細かな振動を与えながら、ゆっくり指先を押し挿れていく。


「うんっ……!」


 有夏の腹がビクリと波打った。


「感じてるの?」


 指1本が、まだ第一関節までも挿っていないのに。

「いいところ3」につづく


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