ランチ休憩に、蜜5


「ん?」

「さん、ぼん……」

 幾ヶ瀬の微笑はどう見ても意地の悪いそれへと転ずる。

「まだ2本だよ、有夏。ほら、見て」

 つられるように視線を動かした有夏は、そこに自身の屹立したものと、その奥で幾ヶ瀬の指を2本、根本まで呑み込む己の姿を見て慌てて目を逸らせた。

3本目、挿れるよ……」

「いちいち言うなっ……んあっ! あっ、あっ……んあぁ、ぁぁ」

 グチュグチュと厭らしい音をたてながら3本の指を出し入れされて、有夏の腹が激しく波打つ。

「幾ヶ瀬っ、あっ……んんっ、いくせぇ……」

 目を潤ませて囁くように何度も名を呼ばれて、幾ヶ瀬からもさすがに余裕が消えていくのが分かる。

 ゆっくり指を引き抜くと、もどかし気にズボンを下ろした。

 我慢できずに既に白い液体を垂らす先端を有夏の後ろに押し当てると、ゆっくりと内部へ押し入っていった。

「有夏、挿ってくよ……」

「だからっ! いちいち、言うな、って……」

「有夏……顔、見せてよ」

 挿入と同時に身を縮め、両手の平で顔を覆ってしまった有夏。
 その手首をつかんで引きはがす。

 震える腕には最初から力など入っていなかったが。

 紅潮した頬を舐めると、潤んだ双眸から耐え切れずに水滴が零れた。
 長い睫毛に涙の雫がきらめいている。

「有夏、気持ち良さそう……」

「んんっ……もち、いっ」

 真っ赤に染まった耳朶に軽く歯を立てて、それから耳の奥に熱い息を吹き込む。

「有夏、見てよ。俺の……根元まで挿ってる」

「………………っ」

「有夏、今感じたでしょ。有夏のナカ、俺のぎゅって締め付けてきたよ。気持ちいい……あっ、また感じた?」




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