最後の攻防(6)

【【BL】隣りの2人がイチャついている 目次と各話紹介はコチラ】



 「いんじゃね? 一週間、夢見て楽しく暮らせたんだから。そのうち580円くらい当たるんじゃね?」


 その通りといえばその通りなのだが、有夏の薄ら笑いが勘に触ったようだ。

 幾ヶ瀬が口元を歪める。


「……末等なんてどうでもいいし。6億当たんなきゃ買った意味ないし」


「アハハッ! そりゃそうだ」


 幾ヶ瀬は両腕に力を込めた。

 意地でも天板をはがしにかかる。

 唐突に、コタツ戦争が再開されたのだ。


「ちょっ、幾ヶ瀬? 怒ってんのかよ。うそっ!? 宝くじ外れてマジギレとかある?」


「うるさい!」


「えぇ……? 大人げなさすぎる……」


「うるっさいっ!!」


「最後の攻防7」につづく



0 件のコメント:

コメントを投稿