おやくそく(5)

【【BL】隣りの2人がイチャついている 目次と各話紹介はコチラ】


 「有夏、罪悪感なく二股とかかけそう。馬鹿だから人の気持ちとか考えられなさそう。それは辛すぎる。耐えられない。もう嫌だ。こんな思いをするなら、いっそ今お別れしたほうがマシかもしれない」


「はぁ?」


 有夏が雑誌を横に置いた。

 この男は突然、何を言い出すんだという表情である。


「やっぱり前回の心霊現象が、お脳に相当なダメージを……」


 チラと横目で見やった棚には、例のノートパソコンが置かれている。

 あれ以来、布がかかっているのはホコリ避けではあるまい。

 ウイルス画像の「怨念女」が「出てこない」ようにするためだろう。


「有夏は姉ちゃんに脅されて、試験だけは受けろって無理やり大学に連れていかれただけなのに……」


 大きく溜め息をついた有夏。

 おもむろに右手を伸ばした。


「うっ!」


 有夏の右腕に胸倉をつかまれ、幾ヶ瀬は呻き声をあげる。

 その視界に迫ったのは、きれいに整った有夏の顔であった。


 一瞬の後。

 鼻がぶつかり、唇が触れる。


「おやくそく6」につづく
〈PR〉

【【BL】隣りの2人がイチャついている 目次と各話紹介はコチラ】