春の嵐(21)

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 呆れ顔の有夏が幾ヶ瀬の胸を突いた。

 突然のことにヨロヨロと座り込む幾ヶ瀬。


「じゃあ、さっさとすりゃいいじゃねぇの。3分で済ませて、幾ヶ瀬は掃除。有夏はゴロゴロしながらジャン……コホン」


 白々しく「ジャン……ぢゃんと……そう、ちゃんとお手伝い」と言い直して、有夏は幾ヶ瀬のパンツのファスナーを下ろしにかかった。


「ちょっと、ちょっと、有夏さん? 今ゴロゴロしながらジャンプ読むって言いかけたでしょ! 俺は誤魔化されな……あっ」


「ほほぅ、こいつは……」


 ガチガチに固くなったモノを眺めて、有夏がニヤリと笑う。

 ここがこんな状態になっているくせに、余裕ぶった態度をとる幾ヶ瀬がおかしかったのだろう。


「えっ、えっ? やめて? 待って? 掃除を……そうじをぉぉ」


「うるさっ」


 否も応もなく、幾ヶ瀬の膝の上に腰をおとす有夏。


「待って? そうじ……まっ……」


「うるさい」


 幾ヶ瀬の首に腕を回し、頬をこすり合わせるように寄せながら有夏はゆっくりと沈んでいった。


「春の嵐22」【完】につづく

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