【【BL】隣りの2人がイチャついている 目次と各話紹介はコチラ】
「指、何本挿れてほしい?」
「ゆびぃ?」
不満そうにぼやく有夏。
「何で? しようよぉ」
「だって有夏、掃除しなきゃ駄目じゃない」
「もういいって。姉ちゃん帰ったし」
有夏の可愛らしいこと。
自分で上着の裾をまくったまま、乳首を見せてくれている。
ガン見しそうになるのを懸命にこらえ、幾ヶ瀬は視線を逸らせた。
いかなる時でも冷静さを失わないのは俺の信条だ──何故だか幾ヶ瀬はそう自己評価している。
「学校がどうとかで忘れるとこだったよ。俺たちの前には大問題が立ちふさがってるじゃない!」
「だいもんだい?」
「掃除だよ!」と幾ヶ瀬は叫んだ。
「だって、掃除は気付いたときにしなきゃいけない。掃除を後回しにしてもロクなことない。常に掃除の必要がないくらいに掃除をしていなきゃいけない。ねぇ、そうでしょ?」
「なに、その掃除三か条は……。取り憑かれてんの?」
「春の嵐21」につづく
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